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日時: 2023.8.1 - 8.7, 場所: Hava a Nice TOKYO! 2023.8.1 - 8.7, Venue: Hava a Nice TOKYO! SCROLL
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Introduction

伝統工芸とテクノロジーが織りなす、
機能性と美を両立するテキスタイルへの挑戦
東京大学筧研究室、株式会社 細尾、株式会社ZOZO NEXTの３社は2020年より新規テキスタイルの共同研究開発プロジェクトを開始しました。
本プロジェクトでは「周囲の環境情報と織物を媒介する様々な機能と表現の両立」を目指し、「環境情報を表現する織物」「環境そのものが織り込まれた織物」を意味するAmbient Weavingのコンセプトを創案し、作品を通じて発表してきました。

本展示会では、筧研究室のインタラクション技術、アート・デザインの知見とZOZO NEXTの先端素材やデバイス技術、そして細尾の西陣織の技法と意匠が融合した機能性と美を両立した作品やプロトタイプをAmbient Weaving Collectionという形で選定し、一挙に公開します。

海外展示会で注目を集めた 「STARTS Prize 2022」栄誉賞受賞作品のうち2作品に加え、今回新たに研究開発を進めるプロトタイプシリーズWoven Prototypes (WP) から国内外で一般初公開となる展示を行います。カーボン製の素材を織り込むことで梁構造を内包することで様々な形状に組み立て可能な「WP004 <Pillars>」や、緯糸の有機EL箔と経糸の導電糸を正確に織り込むことでドットマトリックス状に発光するテキスタイルディスプレイ「WP007 <Pixels>」といった新たな技術要素を盛り込んだプロトタイプをご覧いただけます。

Ambient Weaving Collection

R&D: Yasuaki Kakehi Lab, The Univ. of Tokyo, Hosoo Co, Ltd., ZOZO NEXT, Inc.

Yasuaki Kakehi Lab, The Univ. of Tokyo
Research and Artwork Production: Yasuaki Kakehi, Yumi Nishihara, Yahui Lyu

HOSOO GALLERY
Direction: Masataka Hosoo
Textile Production: Kanaya Hiroshi, Kobata Mikiko, Yasuta Naotoku, Sawayanagi Keisuke, Nakaoji Kohei, Moriya Yuki, Hayashida Sakura, Uchibe Kotaro
Research: Rurihiko Hara, Kumiko Idaka

ZOZO NEXT, Inc.
Satoshi Nakamaru, Kotaro Tajima, Kayato Sasaki, Motoki Takano, Michika Saji
Website Development Cooperation: Shuhei Takeda, Mie Kwon
Technical Cooperation: NIPPON SHOKUBAI CO., LTD., FUJIFILM Corporation

Photography and Videography: Oomph Inc.

Spatial Construction: Hakuten Corporation.
Yasuyuki Onuma, Kohei Kumazaki, Riho Moroto

Exhibition Organizer: Yasuaki Kakehi Lab, The Univ. of Tokyo, Hosoo Co, Ltd., ZOZO NEXT, Inc., MITSUBISHI ESTATE CO., LTD.
Exhibition Support: Tokyo Marunouchi Innovation Platform
About Collection
作品紹介
本コレクションは、共同研究プロジェクトにおいて創案したコンセプトを表現した展示"Ambient Weaving --環境と織物"から２作品, 研究開発の技術シーズを具体化したプロトタイプ群 "Woven Prototypes" から６作品を厳選したものです。
Ambient Weaving
Ambient Weaving

Wave of Warmth

周辺環境の温度に応じて色が変化する織物です。 特定の温度に達すると呈色するロイコ色素を含んだインクを和紙の両面に塗工し、裁断することで、箔紙として緯糸に織り込んでいます。25度以上になると黒から青色に呈色し、温度が下がると黒色へと戻っていきます。この可逆的かつリアルタイムの変化を通して、温度の変化を視覚的にも訴えることで人々の意識を開きます。
意匠 / Wave
素材 / Silk, Polyester, Washi + Silver, Nylon, Leuco laminated thred
Wave of Warmth Wave of Warmth
Photo : -
Video
Ambient Weaving

Drifting Colors

クロマトグラフィーというロシアの植物学者ミハイル・ツヴェットが発明した物質を分離する技法を応用した織物です。 本来、染色とは糸に染料を吸収させ、定着させることを指しますが、この作品では、それぞれの染料の電荷・質量・疎水性の差により、異なる時間で糸の中を染料が移動します。湿度や水分量を適正に保つことで、この分離と移動が起こり、染料が糸へと浸透した後も動的に色が変化し続けます。
意匠 / Cleopatra
素材 / Rayon, Cotton, Polyester, Nylon, Polyolefin heat shrink tubing
Drifting Colors Drifting Colors
Photo : -
Video
WovenPrototypes
Woven Prototypes

WP001 <Sounds>

この織物は圧電性を有する高分子フィルムの両面に電極を設けた素材を引き箔として織り込み、スピーカーとして機能します。 緯糸の部分のみがオーディオの電気信号により振動するため、特定部位のみに音を発生させたり、形状に応じて音の広がりを変化させたりすることができます。また、織物は外の音を透過するため、環境音に織物からの音を重畳する等、従来とは異なる音の演出を実現します。
意匠 / Wave
素材 / Silk, Polyester, Cupra, Rayon, Piezoelectric film
WovenPrototype 001 Sounds WovenPrototype 001 Sounds WovenPrototype 001 Sounds
Photo : - -
Video
Woven Prototypes

WP002 <Optical Unveil>

この織物は入射光と観察者の位置により見え方が変化します。 再帰性反射性のビーズと薄膜干渉層を備えた特殊な箔糸が織り込まれており、入射光の角度に応じた光路長に対応する干渉色を示します。西陣織の立体構造により、同じ箔糸でありながら多様な色が表れ、観測者との相対的な位置関係により、見え方が変化する様子を鑑賞できます。本プロトタイプの技術は量産織機を用いた大型化も可能となっています。
意匠 / Lightning
素材 / Polyester, Washi + Silver, Retroreflective thred
WovenPrototype 002 Optical Unvei WovenPrototype 002 Optical Unvei WovenPrototype 002 Optical Unvei
Photo : - -
Video
Woven Prototypes

WP003 <Layers>

2枚の織物を重ね、光が透過すると発色する仕組みを持つインスタレーション。 偏光板とOPPテープで構成された箔が織り込まれ、光が織物を重ねた状態で透過すると複屈折による光の干渉により偏光色が表れます。同じ素材ながらも偏光板の向きやテープの厚みを変えることで複数の色を表現し、また箔の順番のアレンジにより様々な色パターンを生成します。鑑賞位置によってもその見た目は動的に変化します。
意匠 /Ripple Marks
素材 / Silk, Bemberg, Polyester, Washi + silver, Nylon, Polarizer, OPP tape
WovenPrototype 003 Layers WovenPrototype 003 Layers WovenPrototype 003 Layers
Photo : - -
Video
Woven Prototypes

WP004 <Pillars>

巻き取れる1枚の布から立体形状に変形可能な織物。2種類の長さの靭性のあるカーボンバーが緯糸の一部に織り込まれています。 バーの端部をスナップボタンで接続することで織物は立体へ変化します。形状はシミュレーションにより設計され、接続順序・位置を変えることで同じ織物から複数の異なる形の立体が構成できます。今回展示される3つの立体は、それぞれ蕾・半開き・全開の花をイメージし、同一設計の織物から造形されました。
意匠 / Wave
素材 / Silk, Polyester, Rayon, Washi + Silver, Acrylic, Carbon bar
WovenPrototype 004 Pillars WovenPrototype 004 Pillars WovenPrototype 004 Pillars
Photo : - -
Video
Woven Prototypes

WP006 <Iridescence>

特殊な箔素材の重ね合わせにより、表面と影が異なる様態を示す織物です。 緯糸として用いるフィルムの表面に微細構造を制御したインクによる印刷パターンを施すことで特定の波長を反射し、金属光沢のような質感を生み出します。このフィルムを複数枚特定の順序で重ねて織り込むことで、織物の透過光とフィルム裏面からの反射光が重畳し、色の変化だけではなく印刷パターンの周期的なずれによるモアレパターンが現れます。
意匠 / Ripple Marks
素材 / Silk, Polyester, Rayon, Washi + silver, Nylon, Structure colored film
WovenPrototype 006 Iridescence WovenPrototype 006 Iridescence WovenPrototype 006 Iridescence
Photo : - -
Video
Woven Prototypes

WP007 <Pixels>

この織物はドットマトリクス状に発光する機能を持ちます。 箔に電流を流すと、緯糸に織り込まれた有機ELダイオード (OLED) 箔が自発光します。OLED箔と、経糸の導電糸との交差によりマトリクス状の回路を構成しています。箔は背面に配置され、非発光時にも西陣織の意匠を損なうことはありません。しなやかさや織長に応じたスケーラブルな設計が可能です。
意匠 / Blink
素材 / Silk, Polyester, Washi + Silver, Nylon, Organic light-emitting diode (OLED)
WovenPrototype 007 Pixels WovenPrototype 007 Pixels
Photo : -
Video
xlab HOSOO ZOZO NEXT 三菱地所

Event Outline

展示会概要
東京大学・株式会社 細尾・株式会社ZOZO NEXT
共同研究成果展示
Ambient Weaving Collection
－環境と織物－
会期・時間
2023年8月1日（火）
12:00-17:00

2023年8月2日（水）～8月7日（月）
11:00-20:00
会場
Have a Nice TOKYO !
東京都千代田区丸の内2-5-2三菱ビル1F
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入場料
無料
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Have a Nice Tokyo!（略称：HaNT）は、丸の内エリアの就業者や来街者、国内外の旅行者に向けて、東京と日本の魅力を発信するツーリスト・コミュニケーション・センターです。 本施設は、東京や日本全国の観光資源・文化・食・技術といった多彩な魅力を国内外に向けて発信する場として、観光機能、情報発信機能、物販機能の 3 つの機能を有しています。
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