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Historical Research
人間と布の歴史の
多角的なリサーチ
環境と織物 - 環境を纏う
人は古来、織物を纏って生きてきた。
人にとってもっとも――まさに文字通りに――身近な事物とは、織物であるかもしれない。
織物とは、人と環境の間に介在するメディアである。
そして、織物自体に、環境が様々なかたちで取り入れられてきた。
それを「自然」と考えることもできるであろう。
しかしながら、「人新世(Anthropocene)」とも呼ばれる今日、かつてのように環境=自然という図式は自明ではなくなり、「自然」という概念そのものが問われている。
環境(ambience)という観点から、織物の歴史を振り返る。