この作品は、周辺環境の温度に応じて織物の色が変化する。特定の温度に達すると呈色するロイコ色素を含んだインクを和紙の両面に塗工し、裁断することで、箔紙として緯糸に織り込んでいる。25度以上になると黒から青色に呈色し、温度が下がると黒色へと戻っていく。この可逆的かつリアルタイムの変化を通して、温度の変化を視覚的にも訴えることで人々の意識を開く。